となりの紀田くん



「あははははっ」






「!?」






急にケラケラ笑い出す
薔薇ちゃんを訝りながら
涙目で睨み付ける………






でも、薔薇ちゃんが
笑ってる?






いつも冷徹クール仮面な
霊感少女と噂されてる
くらいだから






もちろん、笑顔なんて
見たのは初めて。






「だって、真に受けて怖がるんだもの…………面白くてっ……」






お前は悪女か!!!
とツッコミたいけれど
彼女があまりにもおかしそうに
笑うから何だか言うのを
躊躇ってしまった………






「冗談よ………。ここに強い霊気は感じないわ。それに一応、結界も張ってあるし大丈夫でしょう………」






大笑いをやめて
薄く笑った彼女の瞳は
とても冷めきっていた。






彼女は一体何者?
普通の高校生には見えない……






「さ、就寝時間も過ぎてる事だし………明日に備えて寝ましょう?」






それについては
触れるな、口に出すな
そんな雰囲気を醸し出しながら
話を強制的に終わらせる。





きっと言えない事情が
あるんだよね?






私たちは部屋の電気を消して
おとなしく眠りについた。
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