捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています
おばちゃんはその後も3日に1回はうちに来てくれるようになった。

真帆も1週間に1回はきてくれる。

2人に支えられなんとか智也を育てていった。   
智也は段々と寝る時間が長くなってきた。
また、昼間起きててもご機嫌でいてくれる時間が増えていった。

あー、うー、と喃語が出てくるようになった。

体重も順調に増えておりほっぺがぷっくりしてきた。

「ともくん。ばぁばですよ〜。ばぁば。」
今日も抱き上げながらおばちゃんが声をかける。

智也はおばちゃんのことがわかるらしく抱き上げられるとニコニコ笑うようになってきた。

「千佳ちゃん、ともくんって本当イケメンよね。」

「そうですかね。」

「ぱっちり二重にすっと通った鼻筋。顔のラインもシュッとしてるじゃない。オムツのコマーシャルに出れちゃいそうよ。」

「おばちゃんったら。真帆といい贔屓目だからですよ。」

「そんなことないのに…。ね〜、ともくん。」

智也は話しかけられてキョトンとしてるがニコニコでご機嫌だ。

確かに…最近昌也に似てきてるとは思う。
昌也は二重で鼻筋も智也とそっくり。
柔らかい髪質や顔のラインは私寄りだと思うけど全体的に昌也にそっくり。
昌也が私のところにいてくれるみたいで嬉しい。

あれからも昌也からは連絡がない。
家も引っ越していないが手紙も来ない。
これが結論だろう。

でも智也を授けてくれたことには感謝しかない。
< 18 / 103 >

この作品をシェア

pagetop