東京血風録4 ダークサイド・イリュージョン
八者八様。

禁断の書、覇王の書が流出した事で、キラーズ・コードが発出された。発出したのは、書院の長、鳳竜堂柊一。
覇王の書を読んだであろう、黒づくめの男を止める為である。
書院管轄、秘匿文書防衛隊所属、無敵丸剛太と無敵丸甲児。ヘルプとして3人の外国人まで要請した。
カミラ・シルバーストーンもその1人である。
実際、黒づくめの男とは対峙してない。その前に、依頼主である鳳竜堂柊一が感情を剥き出しにした男、摂津秋房に遭遇した。
鬼?初めて遭う魑魅魍魎界のトップである。
格闘家としての血が騒いだ。雷撃掌は1度塞がれた。あまつさえ、雷撃掌まで放つとは。恐るべし。
摂津秋房をスルーして、黒づくめの男の所へ加勢しに行くのが筋であろう。それを許さない威圧感。
この存在を超えて行きたい。
カミラの本心である。

無敵丸家、宗家と分家。思想の違いはあれど、揺るがない絶対領域がある。高身長で、筋骨隆々な家系。格闘技や体術に優れ、秘匿文書防衛の任務を担う。
その絶対領域、信念を貫く、である。
キラーズ・コードこそ自分達の本当の意味での、実力を発揮する場である。
鹿児島の無敵丸剛太は空手ベースの中、気を手に一点集中、更に回転を加えて心臓部に直接打撃を放つ、それが無敵弾である。
北海道の無敵丸甲児はアマレスを練習する傍ら、プロレス技を加えて更に強力なダメージを与える事に成功していた。その中、投げ技ではなく完全無欠の必殺技として自信を持っているのが、文字通り首を掻き切る技、スタンディングラリアットである。
通常、走り込んで相手の首に自らの腕を巻き付ける様に叩きつける技であるが、スタンディングラリアットはその名の通り、相手を立たせ腕を掴むか髪を掴むか、相手を固定してから首に叩き込むのだ。
威力は想像を絶するが、そこまでに辿り着くのは至難の業である。
信念を貫く、その為に編み出した奥義である。
この場、黒づくめの男に叩き込んでやる。
2人の意気込みである。





無敵丸甲児と黒ずくめの男。
スタンディングラリアットを決めるには相手の動きを止める必要がある。甲児の思惑である。プロレスでは、前蹴りで動きを止めるのがセオリーだった。
甲児は前蹴りを放つ。瞬間、黒ずくめの男は消えていた。不用意。
足下を抜け、背後に回る。疾い。
動きを察した甲児は、脚が着地したと同時に後ろへソバットを放つ。
その軸足を払われた。
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