甘々顔KING総長様と地味顔女子
次の日。
普通に学校に向かっていた。今日は1学期の終わり、終業式。

明日からは夏休みに入る。そうすればほとんどが塾通い。
出来るだけ時間に追われていたい。余計な事を考える暇も無いほど。
思い出す暇も無くなれば、
・・夢だったと確信持てる

「お前、わざとか?」

お、『お前』?

「てめ、無視すんな」

『てめ』?
この発言は夢の中で私に向けられていた。

私は起きてる。夢を見ている訳じゃな・・
「ぅ///!!」
目の前に甘々な顔っ、と、私の顔の位置に会わせて少し前かがみになってるせいか距離が近っ///!
「へ――・・////」え、っとぉ、現実と夢がごちゃまぜになって・・――っ、
目が
・・回る。

「おい、――・・」

声が遠い。



「ん・・」
気付くと、白い羽がゆっくり回ってる。
あ、これ前にTVで見たことある照明と空調を同化させたものだ。
でも・・ウチにこんなオシャレな機器は無い・・
じゃ、ここはどこ・・「っ?」頭の奥が痛む。
あ、あれ、私確か、学校に向かってて・・そこで、

「大丈夫か?」

この声、

「おい、俺の事見えてるか?わかるか?」

これは夢の続き?

心配そうに覗き込んでくるその顔は甘々で、

それは初めての感情を確信させた人で、

そして
「ケダモノ」

「てめ、開口一番がソレか、」
「ひっ」
夢でもない!これは現実?!!

「えっ、なんで総長様がここに居るのっ?」
「いや、ここ俺んち。」
「は?」
「・・・」
「・・・」
なぜ・・

なぜ??!!

「お前、いきなりぶっ倒れっから。でもお前んちわかんねぇし、とりあえず俺んちに運んだ。」
運んだって、荷物じゃあるまいし。
て、「え?私、倒れたの?え?今何時?」学校!
「昼頃じゃね?」
「え」昼?・・たしか終業式は午前中で終わるハズ・・
ってことは、最後の最後で欠席1を付けてしまったってゆーの?ばか~~~~~

「学校の事なら心配すんな。さくらが上手くやってくれてっから。」
え?欠席だよ?いくらさくらちゃんが美少女だってそんな都合のいい事が出来るはず無いよ?
「ま、大丈夫だから、お前はもう少し休んでろ。」
そう言って頭に手を置かれた。
優しい言い方と、甘い笑顔に私の顔は赤くなる。
「熱もあるのか?」
その赤い顔を勘違いした総長様の手が頭の上からおでこへと移動した。
やめて。そんなんじゃない。
またこんな非日常に連れ込まれたら、もう夢って誤魔化しがきかなくなる。
またあの感情が湧き上がってきてしまう。

「悪かった。」
「え」
いきなり、総長様から謝罪された。
「お前には、あれが一番いいと思ったんだ、でも違ったんだな」
何?
「女と真剣に向き合った事ねぇから、全然わかんなくてさ、」
だから・・何を言って?
すると総長様の手がおでこから頬へ移動してきて
「へ」
顔が近づ・・
「っ」
えっ??これってまさか、まさかっ!
総長様の顔が密着して、て違う!顔じゃない!その一部が私の口に触れてっ
その、いわゆる、
キ、キスっての?え?私が?総長様と?キス??!!
「ぅ//」現状がわかったところで、私の未熟な経験では頭も体も動かない、
ただ、唇には力が入っていた。怖かったのかもしれない。
しかし、総長様は指で私の首筋を撫でただけで、その固く結んだ唇を
容易に開けさせた。
一瞬だったにも関わらず、口の中に総長様は自分の舌を、し、舌っ///
え、待ってっ///え?キスってこーゆうの??こんな////??!!
い、息出来なっ、どうやって息すれば、
すると、ふっと、口から唇を離してくれた。ああ、これでやっと呼吸出来る・・
って思ったら又すぐにキスしてきたっ///
待っ、まだ十分酸素を取り込んでな・・「あっ//」
え~~~~~~////い、今の私の声??!!ひゃぁぁぁぁなんて声っ!!
恥ずっ///恥ずっ///!!
あ、あれ?なんか腿の辺りに違和感。
段々と腿の位置よりも上がって来る・・この感触は、手!、手??
え?何?なんで総長様の手が、私の腿に??ヤダ、何されてるの私、
総長様の唇で酸素不足となっている私の脳は上手く働いてくれない。
でも、確実に今、超ヤバい状況だという事だけは本能で感じた。
そうは思っても体が震えてきて力が入らない。拒む事も出来ない。
その代わりに、目は正直な反応を示してくれた。
ポロポロ・・
そしてそれに総長様はすぐ気づいてくれる。

「ば、かやろ」

「うっ」私の目からは次から次へと涙が流れ落ちてた。
「泣くくらいなら望むなよ、」
え・・
「お前がこっちの方が良かったなんて言うから、」
っと・・?
「私が・・?」
「昨日、言ったろ、対象にもならないとか、」
「え」
「意味がわかんねぇから、聞こうとしたら、お前は帰っちまうし、慧に聞いたら、実は俺と寝たかったんじゃないかって」
へ―――・・え?
「だから、お守りも置いてったんだろ?」
「あ、お守り、ここにあったんだ!良かった、」
「あ?」
「家で探したんだけど無くて、あれは夢だったのかと思って現実逃避してて、でも良かった、どっかで落としていなくて。」
ああ夢じゃなかったんだ。本当に私、総長様にお守り買ってもらってたんだ。

「おい」
「は」

「お・ま・え、」

え――、なんかすごい顔になってますがっ??甘々な顔がもったいないんですが―ーっっ?!!
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