甘々顔KING総長様と地味顔女子
でも、この2人相手に、ここからの突破は無理、

う―――ん・・

そうだ!これだけ大きい建物だったら、絶対に別の入り口がどこかに・・
気付かれないように視線をあちこちに向けて見ると、遠くにうっすらと緑の蛍光色の光が目に入った。
あの色はきっと、

「わかりました、
言うとおりにしますから、腕を離してください」

私の言葉に一瞬、ためらいを見せたが、哲也って人は腕を解放してくれた。
「じゃぁ、帰ります」
あの緑の蛍光色は知っている。しかも、その緑色に光ってる場所は駐車場から出口へと向かう方向にある、
よし!
ガシッ!え?ガシ?
見ると、ふたたび私の腕は哲也って人に掴まれていた。
「今、仲間を呼び戻して家まで送らせるから待っとけ、」
と、なっ?
い、いえいえ、、
「お前ここらどこかわかんねぇだろ?」
いえいえ、慧って子までっ!
こーゆー時に親切心出さなくてもっ、
このままではせっかく思いついた計画が台無し、

「い、いえっ、皆様に迷惑はかけられないし、」
「既に十分かけてんだろ」
ちっ、この慧って子、あーいえばこーゆう。

「あー、スマホもあるんで大丈夫です、じゃ」
掴んでた手は以外にも緩く、私の振り払う力でも軽く外れた。
次に捕まる訳にはいかない、そのまますぐに駆け出して出口方面へと向かった。
「おい、」
後ろからは呼び止める声、でも、追ってはこない。
とりあえず、良かった

そのまま一旦、出口まで走ると、あの2人から視角になる場所を選んで戻り、さっき見たあの緑色の蛍光色の場所まで辿り着いた。
そう「非常口」という、この緑の蛍光色、
ここからなら

入れる、


中へ。

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