甘々顔KING総長様と地味顔女子
キィ。
ドアには鍵は掛かっていなくて、その扉は容易に開いてくれた。
静かに静かに・・
って、あれ?
あんなに警戒してたから、てっきり警備の人とかいっぱい居るのかと思ってた。
でもここ、
誰も居ない。
さっき私が入ろうとしていた入口は、多分、あそこらへん・・
うわ、目の前、エレベーターあるじゃん、
でもその付近はガラス張りの窓もあるから、近づけないよなぁ、
私の隠れ方じゃ、エレベーターに近づいた途端、外に居るあの2人に見つかるのが
オチだ、
ふと、横を見ると、扉がある、
ん?ここは何かな?
ちょっと重ための扉をがんばって開けると、目の前には階段があった。
「やった。」
このフロアには他の階に行く手段の設備しかないようだし、とりあえず、上の階に行けば住居スペースでしょ。
さくらちゃんとお母様、それと総長様がどこの階に居るのかもわかんないけど、今は動いて探す!
さくらちゃんはもちろんだけど、なんだか総長様の事が気にかかる。
なんでかわかんないけど、私なんかが心配しなくても、強い総長様だったら大丈夫なんだろうケド、
今までの総長様の行動と表情、と、言動が
私の胸をざわつかせていた。
『1F』
先ずは1階。
壁のプレートを見て、そこにある扉に手をかけた。
さすがにこの階には警備員が居るかもしれない、
なるべく静かに開けなきゃ、
「重、たっ、」
地下からの扉も重かった。非常口なのになんでこんなに重たいの?災害が起きた時、力の無い人だったら逃げ遅れちゃうよ、
そんな事を思いつつ、少しだけ扉を開けて、隙間から辺りを見渡す
が、
「?」
え、この階も誰も居ない・・
地下のフロアとは違って、あちこちに戸がいっぱいあるのに。
ん、なんか、目の前の戸の上に倉庫とか書いてある、あ、あっちの戸には第2倉庫って・・
もしかしてここ、住居スペースじゃないのかな?会社の事務所とかかな。
ん―、まぁ、誰も居なければ好都合だし、一戸一戸、確かめて行こ。
重い扉から1階のフロアに入ると、すぐにあちこちの戸を開けて回った。
ここには戸が5戸。
倉庫、第2倉庫、資料室、設備室、あと、電圧室。
全て見たけど、人が居る気配は無かった。
まぁ、そうだよね、こんな部屋とかで親子再会なんてしないよね。
私はこの建物が何階まであるのか確かめる為に1階のエレベータ―の前に来た。
B1、1、2、3、4、5
「ご、5階まであるんだ・・て事は、あと2階から5階・・4フロアかぁ、」
エレベーター脇にある階段を見て溜息着いた。
いやいや、こんなんでヘコタレてる場合じゃない!
次!
エレベーターで上がれば楽なんだけど、開いた瞬間、誰かと遭遇してしまう可能性大だから、使えない、がんばれ私!
脇の階段を2階まで一気に駆け上がって行った。
「はぁはぁ」
中学3年、夏!部活も終わって、毎日、机と睨めっこ、勉強以外、食べては寝ての
運動率0の生活、それが今、たたってる、
でも、今度はあの重い扉は無い、その代わり2階のフロアに入る時は、壁から辺りの様子を見るしかなかった、難易度アップである。
その私の心配を他所に2階フロアも、1階フロアと同様、誰の姿も見えない。
それどころかすごく静かで、人の気配すら感じられない
このフロアは3戸しか無く、それのどれもが戸の上にプレートはあるものの何も書かれていなかった。
一応、3戸全ての戸は開けて回ったけど
そのどれもが、無数の長テーブルと椅子が無造作に投げ込まれているだけで。
なんだろう、
ここって住居でもなければ・・会社って訳でもないの?
すごく不思議な気持ちを持ったまま
私はすぐにその階からまた同じ階段を使って今度は3階へと駆け上った。
さ、さすがにここには誰か居るでしょ!
また、壁からフロアの様子を覗く、
すると、思ってた通り、すぐ側のエレベーターの前に人発見!
慌てて、壁から奥へと身を縮こませた。
大人の男の人だった、2人居た。
やっぱり、ここは会社の事務所だったんだ、スーツ着てたし、サングラスかけてたし?・・タバコ・・くわえてた・・し?
え?今時、そんな大胆に喫煙OKな会社ってあるの?
「ホント、エゲツねぇよな」
「はは、そのおかげで俺らに金が回ってくんだから、いいじゃんよ」
エレベーターを待っていると思われるその男の人達の会話が壁越しに聞こえてきた。
仕事の話でもしているのかな?
「あの女の子、すげぇ、べっぴんだったよな、」
「ああ、あの女だけでも十分、稼げるのに、あっちの野郎の方が金になるんだもんな」
何?
この会話・・
「特別室で何やってんだか、くくっ」
「覗くなよ?殺されっぞ」
「ば―か、わかってんよ、しかし、ホントそっくりな顔でマヂ、ビビるわ」
「わかる、女の方は顔そっくり、野郎の方も目がすっげー似てたわ、
姐さんにさ。」
顔がそっくり?目が似てる?
この人達が言ってる人物って
ま、・・まさかね。
「名前も可愛いよな、 ――さくらだっけ?」
!!!!
「あ―そうそう、野郎の方は覚えてね、くはは、あ、来たぞ」
エレベーターが到着したんだろう、
その後、何も聞こえなくなった。
でも、アレは、あの名前は、
はっきり聞こえた!
『さくら』
って。
ドアには鍵は掛かっていなくて、その扉は容易に開いてくれた。
静かに静かに・・
って、あれ?
あんなに警戒してたから、てっきり警備の人とかいっぱい居るのかと思ってた。
でもここ、
誰も居ない。
さっき私が入ろうとしていた入口は、多分、あそこらへん・・
うわ、目の前、エレベーターあるじゃん、
でもその付近はガラス張りの窓もあるから、近づけないよなぁ、
私の隠れ方じゃ、エレベーターに近づいた途端、外に居るあの2人に見つかるのが
オチだ、
ふと、横を見ると、扉がある、
ん?ここは何かな?
ちょっと重ための扉をがんばって開けると、目の前には階段があった。
「やった。」
このフロアには他の階に行く手段の設備しかないようだし、とりあえず、上の階に行けば住居スペースでしょ。
さくらちゃんとお母様、それと総長様がどこの階に居るのかもわかんないけど、今は動いて探す!
さくらちゃんはもちろんだけど、なんだか総長様の事が気にかかる。
なんでかわかんないけど、私なんかが心配しなくても、強い総長様だったら大丈夫なんだろうケド、
今までの総長様の行動と表情、と、言動が
私の胸をざわつかせていた。
『1F』
先ずは1階。
壁のプレートを見て、そこにある扉に手をかけた。
さすがにこの階には警備員が居るかもしれない、
なるべく静かに開けなきゃ、
「重、たっ、」
地下からの扉も重かった。非常口なのになんでこんなに重たいの?災害が起きた時、力の無い人だったら逃げ遅れちゃうよ、
そんな事を思いつつ、少しだけ扉を開けて、隙間から辺りを見渡す
が、
「?」
え、この階も誰も居ない・・
地下のフロアとは違って、あちこちに戸がいっぱいあるのに。
ん、なんか、目の前の戸の上に倉庫とか書いてある、あ、あっちの戸には第2倉庫って・・
もしかしてここ、住居スペースじゃないのかな?会社の事務所とかかな。
ん―、まぁ、誰も居なければ好都合だし、一戸一戸、確かめて行こ。
重い扉から1階のフロアに入ると、すぐにあちこちの戸を開けて回った。
ここには戸が5戸。
倉庫、第2倉庫、資料室、設備室、あと、電圧室。
全て見たけど、人が居る気配は無かった。
まぁ、そうだよね、こんな部屋とかで親子再会なんてしないよね。
私はこの建物が何階まであるのか確かめる為に1階のエレベータ―の前に来た。
B1、1、2、3、4、5
「ご、5階まであるんだ・・て事は、あと2階から5階・・4フロアかぁ、」
エレベーター脇にある階段を見て溜息着いた。
いやいや、こんなんでヘコタレてる場合じゃない!
次!
エレベーターで上がれば楽なんだけど、開いた瞬間、誰かと遭遇してしまう可能性大だから、使えない、がんばれ私!
脇の階段を2階まで一気に駆け上がって行った。
「はぁはぁ」
中学3年、夏!部活も終わって、毎日、机と睨めっこ、勉強以外、食べては寝ての
運動率0の生活、それが今、たたってる、
でも、今度はあの重い扉は無い、その代わり2階のフロアに入る時は、壁から辺りの様子を見るしかなかった、難易度アップである。
その私の心配を他所に2階フロアも、1階フロアと同様、誰の姿も見えない。
それどころかすごく静かで、人の気配すら感じられない
このフロアは3戸しか無く、それのどれもが戸の上にプレートはあるものの何も書かれていなかった。
一応、3戸全ての戸は開けて回ったけど
そのどれもが、無数の長テーブルと椅子が無造作に投げ込まれているだけで。
なんだろう、
ここって住居でもなければ・・会社って訳でもないの?
すごく不思議な気持ちを持ったまま
私はすぐにその階からまた同じ階段を使って今度は3階へと駆け上った。
さ、さすがにここには誰か居るでしょ!
また、壁からフロアの様子を覗く、
すると、思ってた通り、すぐ側のエレベーターの前に人発見!
慌てて、壁から奥へと身を縮こませた。
大人の男の人だった、2人居た。
やっぱり、ここは会社の事務所だったんだ、スーツ着てたし、サングラスかけてたし?・・タバコ・・くわえてた・・し?
え?今時、そんな大胆に喫煙OKな会社ってあるの?
「ホント、エゲツねぇよな」
「はは、そのおかげで俺らに金が回ってくんだから、いいじゃんよ」
エレベーターを待っていると思われるその男の人達の会話が壁越しに聞こえてきた。
仕事の話でもしているのかな?
「あの女の子、すげぇ、べっぴんだったよな、」
「ああ、あの女だけでも十分、稼げるのに、あっちの野郎の方が金になるんだもんな」
何?
この会話・・
「特別室で何やってんだか、くくっ」
「覗くなよ?殺されっぞ」
「ば―か、わかってんよ、しかし、ホントそっくりな顔でマヂ、ビビるわ」
「わかる、女の方は顔そっくり、野郎の方も目がすっげー似てたわ、
姐さんにさ。」
顔がそっくり?目が似てる?
この人達が言ってる人物って
ま、・・まさかね。
「名前も可愛いよな、 ――さくらだっけ?」
!!!!
「あ―そうそう、野郎の方は覚えてね、くはは、あ、来たぞ」
エレベーターが到着したんだろう、
その後、何も聞こえなくなった。
でも、アレは、あの名前は、
はっきり聞こえた!
『さくら』
って。