BLOOD VAMPIRE



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「はい、今日の練習はここまで!各自、家で復習すること!」



「「「はいっ」」」



部活が終わり
帰り支度を済ませる



「ひなた………話ってなに?」



「とりあえず校舎出ようぜ」



そう言われて何故か
雪の方をみる私



「大丈夫!ひなたと帰りなよ!私は彼氏と約束あるからへーき!!」



そうやってニカッと笑って
ピースをする雪に
思わず自然と笑みが溢れる



「じゃあ、ひなた行こっか」



私と日向は
雪にバイバイっと
手を振り教室を後にした。



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すっかり暗くなった帰り道
私と日向の靴音だけが
耳を掠めるーーーーーー



「あのさ……」



私のすぐ隣を歩いてた
日向が口を開きながら
足を止める



「なに?」


「俺さ……」



なかなか言おうとしない
日向に焦れったさを感じる



「実は………………」



「きゃああああああっ!!!」




日向が何かいいかけたところで
誰かの悲鳴が夜空いっぱいに
鳴り響いたーーーーーー
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