BLOOD VAMPIRE



blood vampireとは
人間界でいう警察組織の事。
といっても組織の内容は
普通の王族のようだ。


昔は皆、階級もなく
平等に平穏に過ごして
いたのだが



遥か大昔ヴァンパイア界で
当時の王が階級を作り



ヴァンパイア界で
王族に属さないモノを
奴隷として扱い始めた。



奴隷になったヴァンパイアは
ヴァンパイアを増やすための
生贄にならなくてはならない。



王は奴隷達に人間界で
人間を襲うように指示し
奴隷達は人間界で人を襲っては
血を吸って襲っては血を吸ってを
繰り返していったーーー。



そして血を吸った奴隷達は
王の前に差し出され
王に全ての血を吸われ
死んでいったという。



奴隷達は怒りと憎しみを抱え
ついに王への反逆に出たーーー



戦争の日々は続き
奴隷部隊はやがて王を倒し
自由を手に入れ



街にも平穏な日々が続き
時は流れ今現在



人間を襲うことは
禁じられていて
階級はあるものの仲間を
奴隷として扱うことも
禁じられていたーーー



その法律を破ったモノを
罰する為につくられたのが
blood vampireだ。



けれどここ最近は
法律を破るどころか
ヴァンパイア達が人間界で
暮らし始めた…




その狙いは私たち。



私の血には………
秘密の魔力が流れている



特別な血が流れているのは
私だけではなくて他にも
後4人いて



太陽の血(sun blood)
月の血(moon blood)
大地の血(earth blood)
水の血(aqua blood)
火の血(fire blood)



五人一人ひとりに
それぞれの属性の血が流れている。
その中でも一番魔力の強い
太陽の血を受け継いだものが
このblood vampireで
王になれる。



その太陽の血を受け継いだ
ものが私なのだと…。



五人の血を合わせれば
かなり強大な力を生み出せる



聖くんが言っていた
ミリシアについては
レイもわからないって…。



きっとその人達が
何かを企んでいるのだろう。




「お嬢様、お目覚めの時間ですよ。」



「おはよう、レイ。」



昨日レイから語られた言葉は
あまりにも非現実的すぎて
何かちょっと変な感じ。
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