イケメン彼氏とはじめる相思相愛
今までも出来る努力は何でも頑張ってきた。
入社して2年、これといって何の特技もない、逆に何も特技がないところが特技と言えるような絵里奈は頑張ってきた。
身長はサバ読んでも158センチには足りない。
顔は美人系ではなく可愛い系。
しかしそんな何でもない顔は意外にちょうどよく好まれていることを本人は知らない。
髪もメイクも服も、日々、積み重ねて頑張っている。毎日、腹筋を中心に体操も必ずしている。怠らない。
料理だって元々得意だが、いつ何時、彼のために役立つかもしれないから、習いに行ったり、工夫したり、かなりの腕前になっている。
いつも人に囲まれている一颯に、事務職なのに一応顔が覚えられているだろうぐらいは努力してきた。
彼の話に名前が出てくるぐらいには知られている。
彼が絵里奈を認識したら、ニヤリと笑って手を振ってくれるんだから!
「いや〜頑張ったな〜顔見知りだなんて〜」
「ちょっと、今からでしょうが! いい汗かいたみたいに終わらないでよ! 」
と真緒に怒られる。
「だってあの城戸一颯さんだもん⋯⋯、それに私は、オレにはちょっとなんだよ⋯⋯ 」
「その続きは分からないじゃん! 」