イケメン彼氏とはじめる相思相愛
その目がじ〜っと彼を見ていた絵里奈にとどまった。
ひぇー、見ちゃった! 彼の目! 見ちゃった!
見つめ合ってしまった。
それが、ちょっと和らいだ、甘さがフッと浮かび絵里奈は全身が震えた。
正面の席では、真緒が裕樹と付き合い立てのカップルのくすぐったい雰囲気を出しながら、何やら予定を話している。
それをチラッと余裕で一颯は見た。
それからまた絵里奈を見た。
さっきの甘さは消えて、揶揄うような軽いかんじだ。
それから、
「オレらも付き合っちゃう? 」
彼の形良い唇が薄く開いて、余裕に軽い言葉が紡がれる。きっと、そうやって今まできたんだと思った。
本音で辿々しくしか生きてこなかった絵里奈と反対に。
彼が絵里奈を好きなのだが何だか、絵里奈だって告白してもいなくて、こちらの気持ちを知っているんだから知らないんだか。
付き合っちゃうって聞かれた始まりの言葉ですらすでに、お互いの違いを浮き彫りにしているみたいだ。