イケメン彼氏とはじめる相思相愛

顔から火が出そう。

一颯は口数がすくないから、絵里奈が黙ると周りの音が聞こえてきた。
穏やかな海の一定の波の音。
風の音。
同じように散歩している人のかすかな声。

絵里奈は2人の時ずっと喋っている。
一颯の仲間とも、わりと自分から喋ってたしな、嫌だったかな⋯⋯ 。


「一日中、私、うるさかったでしょうか⋯⋯ 」

「いや」


と一颯は一言だけ言って、2人の間に沈黙が落ちて、ふと彼の空気が動いた。

一颯が、肩から回した手で絵里奈の髪に触れた。

パッとみたら彼がじっと見ていた。
夜道のあかり、影、至近距離の一颯の顔。
抱かれるように近い体。
彼側の自分の肩が彼の体に当たっている。そこから半分の足先まで、隣の彼の体温を感じた

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