LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
「私、あの時からずっと篤さんが好きだったんです!」
思わず、感極まってそう言葉にしてしまった。
「嘘つけ」
だけど、目の前の篤さんは至極冷静で。
「…嘘ではないですよ。
大袈裟だったかもしれませんけど」
篤さんが中学を卒業すると、その兄との交流は途絶えて行って。
もしかしたら、たまには連絡取ったりとかくらいはあるのかもしれないけど。
ただ、私の家に篤さんが訪ねて来る事は無くなり、
篤さんは中学卒業後すぐ就職で地元を離れたらしく、
近所でばったり会うなんて偶然もなく。
そうやって会わなくなると、
その気持ちが冷めて行くのは当然で。
一度、私が高校に入ったばかりの頃、
近所で篤さんを見掛けた事が有り、
その時、昔、この人の事を好きだったなぁ、なんて思ったり…で。
「確かに、ずっと好きだったは大袈裟でしたけど。
篤さんは、私の胸の中にずっと居て。
それに、偶然こうやって同じ会社で再会して、そんなのまた好きになるに決まってるじゃないですか!」
私がそう言い切ると、篤さんは少し困ったように溜め息を付く。
多分、この後、私に面倒な事を言われたら嫌だと思っているのだろう。
それは、付き合って欲しい、とかそんな類いの事。
「けど、お前最近迄彼氏居たんだろ?
ベンダー事業部の」
「…それは、それ。
これはこれなんです」
ええ。彼氏居ましたよ。
入社して篤さんを見掛けて再び恋をしてからも、そのベンダー事業部の彼を含め、5人と付き合いましたよ。
どれも、すぐに別れているけど。