きらめく星と沈黙の月
“そもそも、マネだからってコキ使うなんてどうかしてますよ。俺らはマネがいないとやってけない立場だって分かってます?もっと感謝の気持ちを持って接するべきです”


1年生が3年生を、こうもハッキリ非難したんだ。


当然、そんな碧のことをよく思わない先輩もたくさんいた。


でも、碧はそんな先輩たちを実力で黙らせたんだよね…。


誰も傷つけることなく私を守ってくれた。


「すごいなぁ…ホントに…」


性格も、プレイも、努力量も、何もかも。


「誰がすごいの?」


「─っ!?」


背後から声がして、バッと振り返ると、オギだった。


「なんだオギかぁ。ビックリした」


先生に見つかっちゃったかと思って心臓がドクドク波打っている。
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