きらめく星と沈黙の月
「碧かと思った?」


「違うよっ。先生かと思ってビックリしたの」


ホント心臓に悪い…。


そもそもなんでこんなところにオギが。


「部活なんじゃないの?」


「サボりだよ、サボり」


あんな部でやってられっかよ…と呟いて、オギは地面に寝転がってしまった。


「そこ、汚いし熱いよ?」


「いいのいいの。部活サボってる戒めにちょうどいい」


オギが部活をサボることなんてあるんだ。


オギも碧と同じで、サッカーバカなのかと思ってた。


オギと碧は似た者同士で、だから仲良くなれたんだと碧が話してた。


そんなオギがサボりか……。


「何かあったの?」


そう聞いたとたん、後悔の念が沸き上がる。


たまたま私が居たけど、本当は一人になりたくてここに来たのかもしれない。


私が踏み込んじゃいけなかったかな……。
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