きらめく星と沈黙の月
「“碧となら何でもできる”って、ずっと言い続けてた。“甲子園も夢じゃない”って。アイツ、ずっと俺のこと信じてくれてたんだよ」


すごくね?と、碧は得意気になる。


碧と栗ちゃんは正真正銘の最強バッテリーだ。


この二人なら絶対大丈夫。





「碧!桜!久しぶりだな」


休憩時間になり、監督が声をかけに来てくれた。


「お久しぶりです、監督」


「超久々っすね」


相変わらず軽いノリの碧を、スパーンッと監督がひっぱたく。


小学生の頃によく見た光景だ。


久しぶりに監督のツッコミを受けて、碧も嬉しそうだ。


「今日は、今の俺を作り上げてくださった監督に感謝を伝えようと思って来たんです」


碧が真剣モードに入ると、監督も凛とした表情に変わった。
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