好きになってもいいですか? ~訳あり王子様は彼女の心を射止めたい~
「さあ、できましたよ」
着物を着せられ、帯をギュッと締められ、白無垢を羽織らせてもらい、綿帽子をかぶって私の支度が出来上がった。
朝の入浴を含めると、4時から起きて11時過ぎにやっと支度が整った。
「萌夏さま、大丈夫ですか?」
「はい」
少し苦しいけれど、大丈夫。ちゃんと自分で動ける。
「では、参りましょうか?」
徳子さんが手を差し出し、私は立ち上がった。
こうやって桜の宮の養女として嫁ぐのは面倒なことも多い。
それでもおじさまが手を尽くしてくださったのは、おじいさまのため。
桜の宮の縁戚となれば私はいつでもこの家に来れるようになるし、おじいさまともすぐに会える。
高齢のおじいさまのことを思った創士おじさまなりの配慮だ。
着物を着せられ、帯をギュッと締められ、白無垢を羽織らせてもらい、綿帽子をかぶって私の支度が出来上がった。
朝の入浴を含めると、4時から起きて11時過ぎにやっと支度が整った。
「萌夏さま、大丈夫ですか?」
「はい」
少し苦しいけれど、大丈夫。ちゃんと自分で動ける。
「では、参りましょうか?」
徳子さんが手を差し出し、私は立ち上がった。
こうやって桜の宮の養女として嫁ぐのは面倒なことも多い。
それでもおじさまが手を尽くしてくださったのは、おじいさまのため。
桜の宮の縁戚となれば私はいつでもこの家に来れるようになるし、おじいさまともすぐに会える。
高齢のおじいさまのことを思った創士おじさまなりの配慮だ。