好きになってもいいですか? ~訳あり王子様は彼女の心を射止めたい~
トントン。
「携帯をとってきましたが」
「ああ、貸してくれる」
「はぃ」
差し出された礼さんの携帯を受け取り、自分の携帯とともにデスクに並べた。
「あの、どうされるつもりですか?」
不安そうな顔の礼さん。
「預かっておくよ、君に預けていたら着信に気づかなそうだし」
「それは・・・」
昨日のこともあり強く言い返せない礼さんが困っている。
「もういいよ、仕事に戻ってください」
「しかし」
「大丈夫、覗いたりしないよ。大地の学校からの連絡があるんじゃないかと気になっているだけだ。何かあれば知らせるから」
「ですが・・・」
「まだこの話をしたい?雪丸さんにも聞いてもらおうか?」
ウッ。
一瞬、礼さんの息を飲む音が聞こえた。
「わかりました。失礼します」
これ以上何も言わないでくれとばかり、礼さんは部屋を出て行った。
「携帯をとってきましたが」
「ああ、貸してくれる」
「はぃ」
差し出された礼さんの携帯を受け取り、自分の携帯とともにデスクに並べた。
「あの、どうされるつもりですか?」
不安そうな顔の礼さん。
「預かっておくよ、君に預けていたら着信に気づかなそうだし」
「それは・・・」
昨日のこともあり強く言い返せない礼さんが困っている。
「もういいよ、仕事に戻ってください」
「しかし」
「大丈夫、覗いたりしないよ。大地の学校からの連絡があるんじゃないかと気になっているだけだ。何かあれば知らせるから」
「ですが・・・」
「まだこの話をしたい?雪丸さんにも聞いてもらおうか?」
ウッ。
一瞬、礼さんの息を飲む音が聞こえた。
「わかりました。失礼します」
これ以上何も言わないでくれとばかり、礼さんは部屋を出て行った。