好きになってもいいですか? ~訳あり王子様は彼女の心を射止めたい~
「先日の視察団との経過報告に高野部長がみえます」
「空が?」
「ええ」
「わざわざ?」
「そうです」
そんな会話をした後、2人の視線が私に向いた。
「知りませんよ。私は関係ありませんから」
そりゃあね、HIRAISIの企画部長なんて重責にある以上忙しくないはずはないのになんでわざわざ来るんだろうとは思う。
何か意図があるのかもしれない。
もしかしたら私のせいかもしれないけれど、私は知らない。
「関係なくはないだろう、昨日だって誰がお前の休みの連絡をしてきたと思っているんだ」
ギロリと私を見る雪丸の視線は鋭い。
そんなこと言われたって・・・
仕事で無理をしたのと大地の気苦労が原因で体調を崩した私は昨日一日仕事を休んだ。
自分で連絡するというのに空が連絡してくれた。
雪丸が公私混同だと文句を言いたい気持ちもわからなくないけれど、
「まあいい、好きにしろ」
遥の方は投げやりな感じ。
遥にしてみれば今は私や空にかまっている余裕はないはず。
ただでさえ仕事が忙しいのに、萌夏ちゃんのこともあるんだから。
トントン。
ドアをノックする音。
「みえたみたいですね」
雪丸が専務執務室の入り口に向かった。
「空が?」
「ええ」
「わざわざ?」
「そうです」
そんな会話をした後、2人の視線が私に向いた。
「知りませんよ。私は関係ありませんから」
そりゃあね、HIRAISIの企画部長なんて重責にある以上忙しくないはずはないのになんでわざわざ来るんだろうとは思う。
何か意図があるのかもしれない。
もしかしたら私のせいかもしれないけれど、私は知らない。
「関係なくはないだろう、昨日だって誰がお前の休みの連絡をしてきたと思っているんだ」
ギロリと私を見る雪丸の視線は鋭い。
そんなこと言われたって・・・
仕事で無理をしたのと大地の気苦労が原因で体調を崩した私は昨日一日仕事を休んだ。
自分で連絡するというのに空が連絡してくれた。
雪丸が公私混同だと文句を言いたい気持ちもわからなくないけれど、
「まあいい、好きにしろ」
遥の方は投げやりな感じ。
遥にしてみれば今は私や空にかまっている余裕はないはず。
ただでさえ仕事が忙しいのに、萌夏ちゃんのこともあるんだから。
トントン。
ドアをノックする音。
「みえたみたいですね」
雪丸が専務執務室の入り口に向かった。