天敵御曹司と今日から子作りはじめます~愛され妊活婚~
玄関に入った途端、私を壁に追いつめてにらむ克洋に胸ぐらをつかまれて焦る。


「お前、最近生意気だ」
「もう、別れて。こんな生活……キャッ」


別れを切り出したのと同時に彼の右手が私の頬に振り下ろされて倒れ込む。

さらには髪をつかまれて顔を上げさせられた。


「誰が別れるかよ。お前は俺の言うことだけ聞いていればいいんだ」


どうしてこんなに変わってしまったのだろう。
出会った頃は優しかったのに。

いや、私が本性を見破れなかっただけか。


「さっきの人は本当に上司なの。お願い、放して」

「信じられるか。お前はいつも予定と違う時間に帰ってくるじゃないか」


それは、仕事が残っていれば残業もするし、担当教室でトラブルがあれば対処しなければならないからだ。

同じ社会人ならわかってくれると思ったのに。


「毎日予定通りは無理よ」
「口答えするな!」


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