白鳥学園、いきものがかり
──────バタン、
「る、るい…!」
私の家。慌ただしく入ってきた部屋。
抱えられている私は、ベッドの上にゆっくり降ろされた。そして、抱き着かれる。
お腹に顔を埋められる。
「る、累ー…?」
髪を撫でて、吃驚。
すっごくサラサラだったから。
わあ、凄い。
私より髪質良さそう…。
艶もあるし、ずっと触れる…。
「んっ…紬、もっと」
撫ですぎて怒られると思ったけど、そんな事は無かった。
寧ろ催促されるとは思ってなかった。
「疲れちゃった?」
「……違う…紬、不足…」
最近、会えてなかったもんね。
「私も、累に会いたかったよ」
その言葉を聞いた累が突然顔を上げた。
吃驚して両手を小さく挙げてしまう。
「それ、本当?」
「う、ん…そうだよ?」
どうしたんだろう?
そんなに吃驚する事、かな…。