白鳥学園、いきものがかり
その言葉を聞いた後、美咲は傑に壁に追いやられた。背中を思いっきり打ち付けられてしまう。
「彼女?…何言ってるんだ?紬は俺のだ。あいつのじゃない」
「ッッ、でも色んな所で話題になっている事よ!あのルイが笑うぐらいだもの、彼女じゃなきゃ有り得ないって!」
「黙れ」
「…っ、やっぱりあの子なんでしょ?もうあの子にはルイがいるみたいじゃない。それならもう諦めたら?」
傑は冷たく美咲を睨み付ける。紬には見せたことの無い表情だ。
大きく舌打ちをした後で離れた傑。そこへ抱き着いた美咲。
「離せ」
「分かってるんでしょう?私の気持ち!ずっとスグルを見て来たの。
スグルのマネージャーになる前からずっと…私はあなただけを見てきた。でもあの子は違うわ。あの子にはもうルイがいて、スグルは必要無いのよ!
そんな子より私の方がいいに決まってるわ!
お願い…私を見て!私と…きゃあっ!!」
乱暴に振り解かれ、美咲はバランスを崩し尻餅をついた。
傑に見てもらう為にシャツのボタンを外していた美咲は、突然の事に呆然としていた。