白鳥学園、いきものがかり
「────────どういう意味?」
「……雲雀ちゃんが有名人になった場合、ネットストーカーが多くなることだろう。常に行動が監視されていると思っていいだろう。
もし雲雀ちゃんの通院時、それがネット中にばら撒かれたら?
それが原因で病院側に電話が鳴りやまなくなったとしたら?
雲雀ちゃんを受け入れることで、病院の印象が悪くなったとしたら……雲雀ちゃんはその病院を出禁になるかもしれないだろう?
その場合、君は……、病気持ちの雲雀ちゃんをどうやって助けて、守っていくつもりなんだ?」
………不安に思っていたこと。
言葉に出来なかった不安。
全部…いおちゃんが代弁してくれた。
累の視線は私から外れなかった。いおちゃんを一度も見ようとせず、真っ直ぐに私だけを見つめている。
「……それは困るかな」
累…分かってくれたの?
「紬、もし俺がルイを辞めたら、嬉しい?」
「…え?」
ルイを辞めたら…?
私は首を横に振った。
こんな事で累の迷惑になりたくない。