白鳥学園、いきものがかり



「っ…!すぐる!」

「着替えが先な。文句は後で聞いてやるから」


肩から降ろされるパジャマ。
その手が背中に周る。



プチンッ、



フックが取れた。
片手で軽く取られ困惑。

な、なんで簡単に出来るの!?
私でも両手じゃなきゃ出来ないのに…!


「身体も拭いた方がいいか」

「いい、から…!」


両手で抵抗する私に傑は小さく溜息。
そして近づく顔。



「黙って俺に委ねとけ」



耳元で囁いた。



抵抗する体力ももうない。そろそろ着替えないと、きっと明日熱を出す。身体が冷え切ってしまう前に。

唇を緩めた傑の首に手を回し、覚悟を決めた。



「ッ、後でみんなに言うから…!」


「あいつ等全員敵に回すことになるな」



暖かいお湯に浸されたタオルが背中を撫でる。腰を触る傑の手に鼓動が高くなり、自然と抱き着く力も強くなった。


「次、前な」


手を離し、胸の前でクロス。

ウエスト部分にタオルが当たる。
くびれに触れた手にビクリと身体が反応した。


…っ、どうしよう。


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