ため息のわけを教えてください
横顔を覗く。彼の額は、汗に濡れて光っていた。オレンジ色の街灯のせいか、耳の辺りが赤く見える。
「今日店の前で話してた男は違うのか。よく来てるだろ」
カレシ情報の出所を不思議に思っていたが、からあげさんのことを言っているようだった。
「あの方は常連さんで、全然カレシとかじゃないですよ。バレンタインでもらったチョコにお酒が入ってて、食べないからって」
「近寄るための口実じゃねえのか?」
ただの常連だということを信じているようには見えなかった。大福さんには疑い深い一面もあるようだ。
「そんなんじゃないです。みんなで食べてって言ってたし、だからロッカー置いてきましたもん」
「大変だな、その男も」
「だから、違いますって。いたた」
お腹を押さえて立ち止まると、どこかツンとしていた大福さんの表情が不安げに変わる。
「おい、もう少しだぞ。さっき配車したから」
何がなんでもわたしを帰らせるつもりのようだ。普通は相手からの好意を察すれば、よほど嫌いではない限り、こうも突き放さないはずだ。まさか、まったく好意に気付いていないのだろうか。
「今日店の前で話してた男は違うのか。よく来てるだろ」
カレシ情報の出所を不思議に思っていたが、からあげさんのことを言っているようだった。
「あの方は常連さんで、全然カレシとかじゃないですよ。バレンタインでもらったチョコにお酒が入ってて、食べないからって」
「近寄るための口実じゃねえのか?」
ただの常連だということを信じているようには見えなかった。大福さんには疑い深い一面もあるようだ。
「そんなんじゃないです。みんなで食べてって言ってたし、だからロッカー置いてきましたもん」
「大変だな、その男も」
「だから、違いますって。いたた」
お腹を押さえて立ち止まると、どこかツンとしていた大福さんの表情が不安げに変わる。
「おい、もう少しだぞ。さっき配車したから」
何がなんでもわたしを帰らせるつもりのようだ。普通は相手からの好意を察すれば、よほど嫌いではない限り、こうも突き放さないはずだ。まさか、まったく好意に気付いていないのだろうか。