ため息のわけを教えてください
「いらっしゃいませ」
麻依はレジの上で払込伝票をまとめてレジの中にしまった。支払いを忘れていたことに気が付いてコンビニに寄った、というところだろうか。あっさりと帰って行ったところを見ると、こちらの思い違いだったのかもしれない。
橋爪はため息を落としながら、商品をカウンターに置き、腕時計を電子支払い用の読み取り機に翳した。それが急かすような形になり、麻衣はいつもよりも手早くレジ打ちと袋詰めをした。
さっきの買いものでは、互いの連絡先までスムーズに交換したというのに、今はひねり出そうとしても何も言葉が出てこない。
袋の持ち手を橋爪の方に向けながら、麻依は突然あっ、と声を上げた。
「差し入れですね」
橋爪は一瞬何のことか分からなかったが、しばらくして、部下への差し入れと勘違いしたのだと気が付いた。
「おう」
やっぱりと、どこか嬉しげな様子の麻衣を見て、俺はそんなに優しかねえよ、と口に出しそうになった。部下を一人置いて、先に帰ろうとしているとは思いもしないのだろう。
麻依はレジの上で払込伝票をまとめてレジの中にしまった。支払いを忘れていたことに気が付いてコンビニに寄った、というところだろうか。あっさりと帰って行ったところを見ると、こちらの思い違いだったのかもしれない。
橋爪はため息を落としながら、商品をカウンターに置き、腕時計を電子支払い用の読み取り機に翳した。それが急かすような形になり、麻衣はいつもよりも手早くレジ打ちと袋詰めをした。
さっきの買いものでは、互いの連絡先までスムーズに交換したというのに、今はひねり出そうとしても何も言葉が出てこない。
袋の持ち手を橋爪の方に向けながら、麻依は突然あっ、と声を上げた。
「差し入れですね」
橋爪は一瞬何のことか分からなかったが、しばらくして、部下への差し入れと勘違いしたのだと気が付いた。
「おう」
やっぱりと、どこか嬉しげな様子の麻衣を見て、俺はそんなに優しかねえよ、と口に出しそうになった。部下を一人置いて、先に帰ろうとしているとは思いもしないのだろう。