無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
その顔は本当に幸せそうで……見てる俺の方も気分がよくなってきた。
それに……
「ほんと、由妃可愛い」
ポロリとつい口に出してしまった。
「も、もう、聖君!揶揄わないで!」
そんな俺の言葉に怒ったような顔をする。
別に揶揄ってないのに……
「揶揄ってない。由妃は自覚してないだけで、本当に可愛いから」
「意味分からないよ、聖君」
まだ揶揄われてると思ったのか、ムッとした顔をする由妃。
そんな顔も普通に可愛い。
「由妃が何してても、俺は可愛いとしか思えないんだよ」
別に分からなくてもいいから。
「それは聖君がおかしいだけだよ……」
そう言った由妃の顔は赤く染まっていた。
そんな可愛い由妃に見惚れ、そして嬉しくなった。
「も、もう食べるね!聖君は一口もコーヒー飲んでないよ?早く飲まなきゃ!」
慌てて言ったような口調は、まるで照れ隠しをしているかのように感じた。
「うん、確かに」