無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
由妃の言うとおり、確かに俺は一口も飲んでいない。
飲んだとしても、もう冷めてるだろう。
口に含めると、予想通りそれは冷めていた。
それでも……
「ココアも美味しいよ!」
こんな可愛い由妃をたくさん見れたから、来てよかった。
可愛くて可愛くてたまらない。
何度可愛いと思っただろう……
今日だけで、もっと由妃を好きになったような気がした。
*
夏休みに突入し、実家に帰った俺。
夏休みなどの長期休暇になると、大抵の奴は実家に戻る。
もちろん、学園内に残る奴もいるけど。
それか、少しだけ実家に帰って、学園に戻る奴とか。
俺は基本的学園に帰らずに、実家にいることが多い。
~♪
特にやることもないから、勉強をしていると、スマホが鳴った。
誰だ……?
スマホを手に取って、名前を見てみると由妃からだった。
由妃……
「もしもし」
『もしもし。聖君』
「うん。どうしたの?由妃」
由妃と俺の家は隣だから、会おうと思ったらいつでも会える。
でも、俺は由妃の家に行ってない。
何か、気軽に行けなくなったから。