無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「美味いな」
「それはよかったわ。由妃も亜妃も手伝ってくれたのよ」
「私はほとんど手伝ってないよ」
「何言ってるの!お姉ちゃんが1番手伝ってたよ!私の方が何もしてないもん!」
「亜妃こそ、何言ってるの。亜妃の方がたくさん手伝ってたよ」
「もう、どういう喧嘩をしてるのよ。2人共、私が指示する前から動いてくれて、本当に助かったんだから」
由妃と亜妃は本当に似てる。
性格も言動もそっくりだ。
「聖一君、味はどう?」
「美味しいです」
「ならよかったわ。聖一君の口に合ったみたいで」
昔から由妃のお母さんは料理上手。
うちのお母さんより断然上手い。
由妃もお母さんから習ったんだろう。
由妃の料理はいつ食べても美味しい。
きっと亜妃も上手くなるな。
「そういえばね!今日、学校で……」
そこから始まった団欒。
全員が笑っていて、幸せな家庭そのもの。
相変わらず由妃の家族は温かくて、居心地がいい。
「「「ごちそうさまでした/!」」」
全員が食べ終わると、そう言って立ち上がる。