無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
……俺が言ったら嫌味になるんだろうけど。
「聖一」
「何?」
「生徒会メンバー全員、昼休みに理事長室来いってさ」
「分かった。それ、穂希と霖に伝えた?」
「あぁ、もちろん伝えた」
「そうか。ありがとな、黎」
にしてもら理事長先生が来いって言うのは珍しいな。
今日来た噂の編入生のことだろうか……
編入生は美少女らしく、学年の違う俺達のクラスにまで騒がれている。
名前は知らないけど、由妃以上に可愛い子なんているわけない。
「聖一!」
「うるさい、穂希」
「酷っ。まぁ、いいけどなー。なぁ、聖一。編入生を見に行かない?めっちゃ美少女らしいんだよ!」
「別にいい。由妃以上に可愛い子がいるとは思えないし」
「うわー、ヤバいね。聖一君、そんなに由妃ちゃんって子が好きなんだ?」
「まぁ。それより、霖。名前で呼ぶな」
「いいじゃん。まだ見たこともないのに、僕に嫉妬しないでよ」
確かに、こんなので嫉妬してるとかどうかしてる。
でも、由妃のこととなると無理なんだ。
「由妃ちゃんってそんなに可愛いの?」
「あぁ、可愛い」