無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


「やったー」


由妃は素直で本当に可愛い。


接しているうちに、だんだん好きになっていくのが分かった。


始めは一目惚れだったけど、今となってはベタ惚れ状態。


「由妃、危ないよ」


車が来て、さっと由妃の手を引いた。


「ありがとう、聖君!」


小学生の段階から、由妃のことが好きで好きで仕方なかった。


他の女の子を可愛いと思ったことはなかった。


「由妃、お願いだから俺から離れないで」


「うん?分かった」


絶対分かってない。


でも、そんなところも可愛い。


そう思っている俺は重症だ。


由妃は学年が上がるごとに可愛く、綺麗になっていった。


それに比例して、俺はだんだん焦っていった。


告白しようとする男を睨んで怖じ気づかせて。


由妃を誰にも取られたくなかった。


何事にも無気力な俺がこんなにも由妃を好きになるとは思わなかったんだ。











いつも通り過ごしていると、黎が話しかけてきた。


生徒会メンバーは皆1組。


この学園は1、2組がハイクラ。


この学園自体レベルが高いけど、その中でもちゃんとハイクラに入ってるからすごいよな。


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