溺愛過多~天敵御曹司は奥手な秘書を逃さない~
『もちろん、わかってます』
覚悟のほどを見せようと、はきはきと返事をする。
だけど彼は、サラサラの黒髪に乱暴に指を通し、ガシガシと頭を掻いた。
『あのねえ。それで、はい、そうですか、なんて、どこの誰が言うんだよ』
『え、っと……』
呆れ果てたような目を向けられ、私も一瞬怯んだ。
実を言うと、まさに『はい、そうですか』と言ってくれないかと、切願していたから。
柏木奏哉。
学祭のビッグイベント、ミスターコンテストで、一年生の頃から連続優勝しているという、自他共に認める学内一のイケメンだ。
成績もトップクラスで、教授だけじゃなく学長からの覚えも目出度い。
交友関係が広く、彼の周りはいつも人が溢れていて、華々しく賑やか。
だけど、特定の恋人はおらず、来る者拒まず去る者追わず……というプレイボーイとしても有名だった。
そんな彼だから――。
身長百五十八センチで六十四キロ。
隠しようのないぽっちゃり体形。
太めなせいで、中学の頃から胸も大きめ。
体育の時間とか、同級生の男子にいやらしい目を向けられるのが嫌で、姿勢も猫背になった。
存在自体目立たないように、極力人と関わらずにいたら、性格までどっぷり地味に。
誰から見ても冴えない私でも、プレイボーイの彼なら、頭を下げてお願いすれば頷いてくれると期待していた。
想定外の反応に怯んだものの、私もここまでして引き返せない。
覚悟のほどを見せようと、はきはきと返事をする。
だけど彼は、サラサラの黒髪に乱暴に指を通し、ガシガシと頭を掻いた。
『あのねえ。それで、はい、そうですか、なんて、どこの誰が言うんだよ』
『え、っと……』
呆れ果てたような目を向けられ、私も一瞬怯んだ。
実を言うと、まさに『はい、そうですか』と言ってくれないかと、切願していたから。
柏木奏哉。
学祭のビッグイベント、ミスターコンテストで、一年生の頃から連続優勝しているという、自他共に認める学内一のイケメンだ。
成績もトップクラスで、教授だけじゃなく学長からの覚えも目出度い。
交友関係が広く、彼の周りはいつも人が溢れていて、華々しく賑やか。
だけど、特定の恋人はおらず、来る者拒まず去る者追わず……というプレイボーイとしても有名だった。
そんな彼だから――。
身長百五十八センチで六十四キロ。
隠しようのないぽっちゃり体形。
太めなせいで、中学の頃から胸も大きめ。
体育の時間とか、同級生の男子にいやらしい目を向けられるのが嫌で、姿勢も猫背になった。
存在自体目立たないように、極力人と関わらずにいたら、性格までどっぷり地味に。
誰から見ても冴えない私でも、プレイボーイの彼なら、頭を下げてお願いすれば頷いてくれると期待していた。
想定外の反応に怯んだものの、私もここまでして引き返せない。