溺愛過多~天敵御曹司は奥手な秘書を逃さない~
そして、展望ラウンジを出てからほんの数分後――。
「えっ!?」
私は豪華なキングサイズのベッドに組み敷かれ、ひっくり返った声を上げた。
「ちょっ……なんで」
焦って辺りを見回す私を見下ろし、社長がふっと吐息を漏らした。
「言っとくけど、最初からこうするつもりで、部屋を取っていたわけじゃないから」
私の思考回路を先回りして、ネクタイを緩めながら目を細める。
「俺、ここで生活してるんだ。新築で購入したマンション、竣工遅れて、引き渡しが済んでなくてね」
「!?」
ここは、先ほどの展望ラウンジから、五階分下りたフロア。
この超高級ホテルでも、最高ランクのエグゼクティブスイートルームだ。
『最初からこうするつもり』ではないと言われても、住まいにしているホテルのレストランに連れてきた時点で、相当タチが悪い。
いや、そもそも……。
「ビシッと上着着てても、全然暑くない距離じゃないですかっ」
ネクタイをシュッと首から引っこ抜き、ベストを脱いでワイシャツのボタンに指をかけた彼に、上擦った声を挟んだ。
「とにかく、退いてください。早く染み抜きを……」
「ああ。シャツはルームランドリーに頼む。けど、これはもう無理だろうな」
社長は緩く口角を上げ、豪快にシャツを脱ぎ捨てる。
「えっ!?」
私は豪華なキングサイズのベッドに組み敷かれ、ひっくり返った声を上げた。
「ちょっ……なんで」
焦って辺りを見回す私を見下ろし、社長がふっと吐息を漏らした。
「言っとくけど、最初からこうするつもりで、部屋を取っていたわけじゃないから」
私の思考回路を先回りして、ネクタイを緩めながら目を細める。
「俺、ここで生活してるんだ。新築で購入したマンション、竣工遅れて、引き渡しが済んでなくてね」
「!?」
ここは、先ほどの展望ラウンジから、五階分下りたフロア。
この超高級ホテルでも、最高ランクのエグゼクティブスイートルームだ。
『最初からこうするつもり』ではないと言われても、住まいにしているホテルのレストランに連れてきた時点で、相当タチが悪い。
いや、そもそも……。
「ビシッと上着着てても、全然暑くない距離じゃないですかっ」
ネクタイをシュッと首から引っこ抜き、ベストを脱いでワイシャツのボタンに指をかけた彼に、上擦った声を挟んだ。
「とにかく、退いてください。早く染み抜きを……」
「ああ。シャツはルームランドリーに頼む。けど、これはもう無理だろうな」
社長は緩く口角を上げ、豪快にシャツを脱ぎ捨てる。