恋する理由がありません~新人秘書の困惑~
「海老原、今日の感想は?」

「近くで簑島さんを拝見できて幸せでした! とても素敵で!」

「え、そこ?」

 なにも考えずに胸の内をそのまま言葉にした私に、副社長はアハハとおかしそうに声を上げて笑った。

「簑島さんのSNS、今すぐフォローしなくちゃ」

 以前働いていた㈱アナナスのネイル商材に関しては勉強を重ねていたけれど、美容品のことは私は詳しくはない。
 自社の商品もだが美容全般についてもっと学ばなくてはと考えていたところだったから、簑島さんのSNSを参考にさせてもらおう。

「これから一緒に夕飯行かないか?」

「私とですか?」

「食べたいものがあるから」

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