恋する理由がありません~新人秘書の困惑~
「昨日は秋本さんにこれを渡したくて来たんじゃないですか?」
「どうして私に?」
「好きだから」
私の言葉で秋本さんは小動物のように固まってしまい、そのあと「ないないない!」と首を振って否定した。
「前に健吾さんが突然来たときも、真っ先に秋本さんに話しかけていましたし……」
あの日は私が秋本さんのそばにいたのもあって、健吾さんは香水のプレゼントを渡すチャンスがなかったのではと邪推してしまう。
「もしかしたらわざと副社長のいないときに来てるんでしょうか。秋本さんと話したくて」
「え、意味がわからない」
少しずつゆっくりと距離を縮めたい、そんな健吾さんの気持ちが私には垣間見えた。だが肝心な秋本さんには伝わりづらいようだ。
「健吾さんが私に好意を持ってるんじゃなくて、それを言うなら副社長が海老原さんに、でしょ」
「いえいえ、それはないですよ!」
「海老原さんって、鈍感?」
どっちがですか、と突っ込みそうになったのをこらえて笑みを浮かべた。副社長が私を好きだなんて、まったくの誤解だ。
「どうして私に?」
「好きだから」
私の言葉で秋本さんは小動物のように固まってしまい、そのあと「ないないない!」と首を振って否定した。
「前に健吾さんが突然来たときも、真っ先に秋本さんに話しかけていましたし……」
あの日は私が秋本さんのそばにいたのもあって、健吾さんは香水のプレゼントを渡すチャンスがなかったのではと邪推してしまう。
「もしかしたらわざと副社長のいないときに来てるんでしょうか。秋本さんと話したくて」
「え、意味がわからない」
少しずつゆっくりと距離を縮めたい、そんな健吾さんの気持ちが私には垣間見えた。だが肝心な秋本さんには伝わりづらいようだ。
「健吾さんが私に好意を持ってるんじゃなくて、それを言うなら副社長が海老原さんに、でしょ」
「いえいえ、それはないですよ!」
「海老原さんって、鈍感?」
どっちがですか、と突っ込みそうになったのをこらえて笑みを浮かべた。副社長が私を好きだなんて、まったくの誤解だ。