恋する理由がありません~新人秘書の困惑~
「女なら誰でもいいんだろ?」
「違うわ! かわいい子に目がないだけ!」
「自慢げに言うことか?」
健吾さんは騒々しいと言ったら失礼になるけれど、とても明るい性格のようで、居るだけで場の空気が楽しくなる。きっとそこが彼の魅力なのだろう。とっつきやすそうだしモテると思う。
「ねぇねぇ、莉佐ちゃんは彼氏いるの?」
そんなプライベートなことを初対面の私にズケズケと聞いてしまう健吾さんに目をやり、副社長は盛大に溜め息を吐いて軽く頭を抱えた。
「海老原さん、ごめん。答えなくていいから」
「え、なんで? 大事なことだから教えてよー」
「うちの社内でナンパをするな!」
阻止しようとする副社長と、グイグイと近寄ってくる健吾さんは対照的で。どうしたものかと考えた結果、私は健吾さんの勢いに負けてしまった。
「彼氏はいないです」
「莉佐ちゃん、今フリーなの? かわいいのに勿体ない!」
じゃあ今度俺と食事でも、と健吾さんが口にしたところで、再び副社長が止めに入った。
自分の背中を盾にして健吾さんの動きを封じつつ、副社長はスーツのポケットからスマホを取り出した。
「違うわ! かわいい子に目がないだけ!」
「自慢げに言うことか?」
健吾さんは騒々しいと言ったら失礼になるけれど、とても明るい性格のようで、居るだけで場の空気が楽しくなる。きっとそこが彼の魅力なのだろう。とっつきやすそうだしモテると思う。
「ねぇねぇ、莉佐ちゃんは彼氏いるの?」
そんなプライベートなことを初対面の私にズケズケと聞いてしまう健吾さんに目をやり、副社長は盛大に溜め息を吐いて軽く頭を抱えた。
「海老原さん、ごめん。答えなくていいから」
「え、なんで? 大事なことだから教えてよー」
「うちの社内でナンパをするな!」
阻止しようとする副社長と、グイグイと近寄ってくる健吾さんは対照的で。どうしたものかと考えた結果、私は健吾さんの勢いに負けてしまった。
「彼氏はいないです」
「莉佐ちゃん、今フリーなの? かわいいのに勿体ない!」
じゃあ今度俺と食事でも、と健吾さんが口にしたところで、再び副社長が止めに入った。
自分の背中を盾にして健吾さんの動きを封じつつ、副社長はスーツのポケットからスマホを取り出した。