毒吐き幼なじみはときどき甘い。



「おまえが幼なじみとか、
恥ずかしすぎて誰にも言えねぇよ」



「………」




後ろから降ってくる声は、今まさに脳内からゴミ箱に捨てようとしていた、イラッとする人物。




「……昴くん」



「なにしてんだよ、ゴミ女」




ゴミ女…!?



たしかに側から見たら変なことしてたと思うけど、ゴミ女って酷くない?




「……探し物!
昴くんには関係ないからあっち行ってて!」



「……なに探してんだよ」



「でろでろくんだよ」



「……いや、おまえポケットからそれ出てるけど」



「私のじゃなくて、
雪森くんの」




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