導かれて、放れられない
「……////」
「桔梗?どうしたの?」
「恥ずかしいので、あんま見ないで下さい///」
抱きついて、天聖の肩に顔を埋めた。

「んー無理なお願いだね。
こんな可愛い顔、見ないでなんて酷すぎるよ。
恥ずかしがってる表情も、感じてるエロい顔も全部見せて?」
肩に顔を埋めたまま、頭をフルフルと振る桔梗。

「お願い…桔梗…」
尚も頭を横に振る。
「んーじゃあ…キスしよ?
ほら、俺を見て?」
ゆっくり顔を上げ、天聖を見た桔梗。
微笑んだ天聖は、桔梗の頬を両手で包み込み口唇をなぞった。

「可愛いなぁ、桔梗」
「天聖さんは綺麗…」
「ありがと」
そう言って、口唇を重ねた天聖。
そして、ギシッと音がしてベットのスプリングが軋んだ。
「んんっ…んぁ……急に、動かないで…天聖…さ…」
「桔梗…今度は、見せて……その可愛い顔…」
「天聖…さ…好きぃ…」
「桔梗…」
「天……んぁ…も…だめぇ……」
二人は果てて、桔梗がクタッと天聖の肩に顔を埋めた。

「桔梗?」
「はぁはぁ…動けない…」
「フフ…ほんと、可愛いなぁ……
ご飯食べて、風呂入って寝よう?」
「はい」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
夕食後、風呂に入り横になった二人。
「………」
天聖が腕枕をして頭を撫でていると、早々にうとうとしてくる桔梗。
「桔梗?眠い?」
「はい……なんだか…疲れちゃ…て…」
「頭撫でてるから、寝ていいよ。
おやすみ……」

すぐ寝息が聞こえてきた。
それを確認し、額にキスをした天聖。
キッと目つきが鋭くなり、雰囲気が黒くなる。
ゆっくり桔梗の首の下の腕を抜いて、ベットを下りた。
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