とろけるような、キスをして。



「はいはい、悪かったな近付いて。

……みゃーこちゃん。こいつ、みゃーこちゃんが思ってる五倍くらい嫉妬深くて面倒な男だからね。嫌になったら俺に言ってね。すぐどっかに埋めてくるから」


「う、埋めて……?」


「おい、みゃーこにそんな物騒な単語を聞かせるなよ」


「ほんっとお前、みゃーこちゃんに対しては過保護がすぎるな」


「みゃーこが可愛すぎるんだから仕方ないだろ」


「はいはい。大の大人がにやにやしながら惚気んなよ気持ち悪ぃ」


「ひっでぇ!」



 その後もしばらく修斗さんと大和さんのやりとりが続き、私と雛乃さんは二人を見ながら女子トークに花を咲かせる。


 サンドウィッチを食べ終わった後には私もお店の片付けを手伝うことにした。


オーブンを新調するにあたって、どうせならとお店自体も改装しているらしい。


ほとんどもう出来上がっていて、後はテーブル席の配置や小物くらいになっていたので、そこまで大変な作業ではなかった。


むしろ喋りながらだからとても楽しい時間で、あっという間に終わった気がした。


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