とろけるような、キスをして。



 学校に戻ってみゃーこの担任と主任、教頭にも伝えてから帰る道が、あれほど苦しかったこともない。


 それから一週間と少し。


四ノ宮先生は数日してから出勤するようになったものの、みゃーこは学校に登校していなかった。


ロトンヌには俺から連絡しており、大和と雛乃も言葉を失っていた。


その後みゃーこ本人から一方的に"辞めさせてください"と電話があったらしいものの、しばらくはそのまま籍を置いておくと大和が言っていた。


 みゃーこが次に登校したのは、それから二週間後の九月後半。


新学期を迎え、みゃーこの同級生たちは大学受験に向けて本格的に追い込みに入る時期。


そんな中、みゃーこは登校したものの、どうやら授業の時間以外は図書室に入り浸っていたようだった。



"美也子の様子を見てきてほしい"



 四ノ宮先生にそう頼まれたのは、昼休み。


図書室に向かうと、いつものように窓の外を見つめていたみゃーこ。


 その姿が、今にも消えてしまいそうなほどに儚くて。グッと胸が締め付けられるように痛んだ。


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