とろけるような、キスをして。



「も、だめ……ちょうだい」


「っ、……可愛いけどまだダメ。もうちょっと」



 修斗さんは、こういう時にちょっと意地悪になる。


でも、それが嫌いかって言われると、それには頷けないから悔しい。


だって、意地悪してても私が本気で嫌がることは絶対にしない。


私の気持ちを一番に考えてくれているのがよくわかるから。


 だから、そんな意地悪な修斗さんでも、好きなのだ。


 これが惚れた弱みというやつか。



「……お願いっ、も……、早くっ」


「そう、もっと俺を求めて。もっと縋って」



 その言葉にもう我慢できなくて、無意識のうちにベルトに手を掛ける。



「お願いっ……ちょうだいっ」


「……っ、本当、可愛すぎっ……俺の理性が持たねぇわ」



 顔を抑えて笑ったかと思うと、とろけるような甘いキスに酔いしれる。それと共に、部屋中に私の嬌声が響き渡った。


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