とろけるような、キスをして。



「……でもまぁ、皆やんちゃで結構手焼いてるよ」



 夕焼けに照らされた先生の横顔は、こうして見るとあの頃より少し大人っぽくなったような、そんな気がする。とても綺麗だ。



「先生が手焼くって、相当やんちゃなんだね」


「どういう意味だよ」


「ふふっ……別にー」


「俺のこと馬鹿にしてんだろ」


「してないしてない」



 でも、ここで笑い合っていると一気にあの頃に戻ったような気がして、少し嬉しくなった。



「……なぁ、図書室行かないか?」


「図書室?」


「ほら、旧校舎の。俺たちが初めて会った場所だろ?」



 言われて、ぼんやりと淡い記憶が蘇った。



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