とろけるような、キスをして。
「みゃーこ。東京で何かあったんだろ?」
「……え?」
うっすらと目を開いて、視線を先生に戻す。
「顔見てればわかる。俺を舐めんなよ」
「……」
真剣な目をした先生は、私を真っ直ぐに見つめる。
何もかもを見透かしていそうなその目を見ていられなくて、私はすぐに逸らした。
「……四ノ宮先生が心配してたぞ。最近連絡が無かったって」
「……晴美姉ちゃん、式の打ち合わせで忙しいって聞いてたから。私が邪魔するわけにいかないじゃん」
「でも、連絡くらいはしないとダメだろ。四ノ宮先生なら尚更。あの人はみゃーこのことになると極度の心配性になるんだから」
「……うん。晴美姉ちゃんに謝っとく」
後で連絡くれるって言ってたっけ。たまには私から連絡しておこうか。
そう思っていると、先生は再び私に視線をやった。
「……んで?みゃーこは今、何に悩んでんの?」
「……別に、何も」
「まーたそうやって一人で抱え込む。お前の悪い癖だよ。ほら、"深山先生"が久しぶりに相談に乗ってあげるから、話してみなさい」
「……」
どんとこい!という風に両手を広げる先生に、私はまた窓の外に視線を向けた。
そういえば、先生によく相談に乗ってもらってたっけ。