君にとってのハッピーエンド、僕にとってのバッドエンド
階段を降りた先に現れたのは、やけに分厚いドアだった。鍵が三つもついている。そんなに見られたくないものがあるのか……。

鍵を一つずつ差し込み、鍵を開けていく。そして扉を開けていくと、そこには驚きの光景が広がっていた。

「は?」

部屋の中にあったのは、浮気の証拠とかヤバい趣味のものがあるとか、そういうのではなかった。まるでお姫様の部屋のような一室が広がっている。

「何この部屋……。紫水圭の趣味?」

天蓋付きのベッドに、装飾が施された家具たちを見つめ、クローゼットを開ける。そこには可愛らしいドレスやたくさんの服が入っていた。でも、服のサイズ的に紫水圭が女装で着ているというわけではなさそうだ。

「このサイズだと……若菜?」

若菜がこのドレスたちを着ていた、ということ?でもどうして若菜の服がこんな地下室に?外側から鍵がかけられる部屋で……。

クローゼットの引き出しを開けた時、その疑問はある答えへと結び付く。

引き出しの中には、手錠や足枷が入れられていた。普通の家にこんなものが置いてあるなんてあるわけがない。
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