ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「美味しいものを前にすると、子猫ちゃんてああなるのね」

 ルールーは、可愛い声を出して食べるエリナを見て目を細めた。そして自分ももうひと口カレーを食べて頬を押さえ「んんんんーっ! ほっぺが落ちそうよ!」ととろけそうな顔になる。

「すごいぞ、こんなにも美味い海老や帆立やイカを食べたことがない。なぜだ、なぜなんだ? もしや、このカレールーに秘密があるのか?」

 マーレン国のウィリオ王子はぶつぶつ言いながらカレーを食べると席を立ち、誰よりも早くお代わりを盛りつけに行った。王子なのに自分で行ったのは、侍従のセラが「んっま! これんっま! ヤバんっま!」と血走った瞳でカレー皿を抱え込んで、侍従として役に立たないからである。

 セラは王子をほったらかしにして、目をキラキラさせながらカレーを食べた。

「俺、結構フィフィール国に出入りしてるけど、こんなにも美味い料理を食べたことないぜ? なんでだよ、あちこちで食べ歩いてたのに、なにが違うんだよ? 材料が違ってるわけじゃないし、むしろ山を越えて持ってきてるんだから新鮮さではフィフィール国で食べた方が上だよな、なんで? 俺、わかんないよ、わかんないけどこれ、めっちゃ美味いよーっ!」

 セラの口調はすっかり崩れて、王家の侍従らしさはお空の果てに飛んで行ってしまっていた。そして彼も、空になったお皿を抱えてお代わりを求めてダッシュした。
< 110 / 235 >

この作品をシェア

pagetop