ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 こちらはエルフの美青年であるセラは、全身で身悶えながら「もうっ! もうっ!」と言った。

「ウィリオ王子殿下ったら、教えを乞うのにその態度はなんですか! 他国に対して失礼にもほどがありますよ、殿下の振る舞いひとつでマーレン国への評価がかわってしまうんですからね、ちゃんと自覚してくださいよ! ったく、もう……」

 従者(という名の教育係)に遠慮なく後頭部を叩かれて、その場にうずくまってしまったウィリオ王子の横で、セラは片手で目を覆いながら「本当に嘆かわしいですよ、将来を憂えてしまいますよ」とわざとらしくため息をついてみせた。

 ちなみにサランティーナ王妃とフランセス王太子は「あらま、いい音がしたわねえ」「あれはかなり叩き慣れていますねえ」とのほほんと感想を述べている。

「い、痛いではないか。なんという遠慮のない一撃なのだ……おい、自国の王子をめまいがするまで殴るとは酷いぞ、セライラスタングリーズル!」

 涙目で見上げる王子に、セラは厳しく言った。

「酷いのはさっきの態度でしょうがウィリオトラスファールレアン王子殿下!まったく恥ずかしいったらありゃしない。お子さまとして遊んでいる時ならともかく、今はマーレン国の代表としてこの場にいることを自覚しやがりませって言ってんの! なんですか今の超上から目線の誰もをイラッとさせる笑い方は! いつものお茶目さはどこに行っちゃったんですか。そこはむしろ揉み手をして愛想笑いをするところでしょうが」

 にまにましながら揉み手をする美少年王子を想像したエリナは「結構です、わたし、そんな気持ち悪いのはいりませんからっ!」とプルプル首を振った。

< 115 / 235 >

この作品をシェア

pagetop