ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜３

　訓練中だという白猫に「いったい君は、最終的に、なにを目指しているんだ？」と尋ねた彼に、フェアは顎に指を当てて「うーん……」と少し考えてから「とりあえずは、空を飛べるようになること……かな？」と答えたのだった。

「空？」

「はい。飛べたら素敵でしょ？」

　他の者が言ったなら『頭は大丈夫だろうか？』と思うような発言であるが、会うたびに身体が軽くなっていくように見えるフェアならば、あるいは本当に空を飛ぶ日が来るかもしれないと考えるルディである。

　そして、「わたしが上手に飛べるようになったら、ルディさんも一緒に飛べるように練習してみましょうよ、ね？」などと嬉しそうな表情で誘われて、彼は「お、おう、その時は頼む」などとうっかり約束してしまった。