ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「イノブタのお肉はとても力強い味なので、カレールーはそれを支えられる濃厚なものでないと、バランスが悪くなってしまうんです。そこで、このスープを使います」

 料理長である狐のリックルが、あとを引き継いだ。

「これは、オーブンで色づくまでよく焼いたイノブタの骨やスジなどを、玉ねぎ、人参、潰したトマト、セロリといった香りのよい野菜と、ブーケガルニというハーブの束と一緒に、丁寧にアクや脂をすくいながら煮込んでから漉したものなのです。作るのに時間がかかるので、前日までに作って冷蔵庫で保存しておくそうです」

「骨を焼いて煮る? 我が国では、骨がついたままのイノブタ肉を煮込むことがあるが、それとは違うのか?」

 ウィリオ王子の疑問にエリナが答える。

「骨つき肉のシチューですね。美味しい料理ですが、実は骨は肉よりも長時間煮込むことで旨みやコラーゲンといった栄養がある物質が出てくるんです。また、オーブンで焼くことによって余分な脂肪が落ち、焦げた香ばしさが加わってより美味しくなるし、こうして作ったスープは様々な料理に使えますので便利ですよ。あとでセラさんにも作り方をよくお伝えするつもりです」

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