ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「かなり大量の料理を用意しなければならないから、どうしたものかと思っていたが、これならあっという間だな」

「時々休憩を入れて、盛りつけ係と送る係を交換するといいと思います。別の作業に変わると気分転換になりますから」

 長時間同じ作業をやると、疲労感が増したり自分が機械の部品になったような気分になって、あまりよろしくないのである。

 エリナはスプーンを添えたお皿を最初のお客さんに差し出した。

「どうぞ召し上がれ」

 できあがった盛りつけは、黄色の海の幸のカレー、濃い茶色の森のカレー、トマトをたっぷり使ったびっくりカレーに付け合わせの赤カブときゅうりでカラフルな仕上がりだ。

「ありがとう。おお、なんて美味しそうな料理なんだ! 3種類が一度に食べられるなんて贅沢だなあ。ありがとう、エリナちゃん」

 お店の常連でもある一番乗りをした熊の獣人は熱々のカレーライスを受け取るとその匂いを嗅いで「これはたまらんな、ありがたき糧を!」と嬉しそうにお皿を抱えて、小さな手でスプーンを乗せてくれたエリナに笑いかけた。
 にこっと笑い返す子猫に、身体の大きな熊の獣人は(おお、今日も可愛いぞエリナちゃん! 料理上手でこの可愛さだ、王都の宝だな)とほんのり頬を染める。熊の一族は、実は誰よりも可愛いもの好きなのだ。

 そして、このカレーの一番の価値は、実は可愛い子猫が猫耳つきのスプーンを乗せてくれることにあるのを、エリナは気づいていない。
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