ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「上手い上手い……元気でなによりだ」

 はしゃぎながら踊るふたりを見て、ルディは満足そうに微笑んだ。
 こうやって、みんなが笑顔で暮らせるように王都を守るのが警備隊の使命であり、フェンリルの本能なのだ。

「ルディさんはスカイヴェン国育ちなんだから、踊れますよね?」

 くるくるくるんと見事なターンを見せて「うわー、フェアがカッコいい!」とクー・シーを感心させてから、彼女は笑顔でルディに手を差し出した。

「一曲いかがですか、素敵な隊長さん?」

「え、俺?」

 ルディは目をパチクリさせた。厳しい顔で王都を警備する隊長にこんなに気安く懐いてくれる妙齢の女性は、なかなかいないのだ。

 白猫フェアの中身はエリナなので、このように屈託なくルディに甘えることができる。
 毎日共に暮らして、夜にはふわっふわの素晴らしい尻尾に包まれて寝ているエリナにとって、ルディは気のおけない保護者であり、心をさらけだすことができる家族だし、その優しさを充分にわかっているから、どんな表情をしていても怖くないのだ。
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