ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 実は最初は、ルディがフェンリルの姿になってエリナを乗せて、そのまま目的地までひとっ走りしようとしたのだが、相談した王妃に止められた。

「その方が早く着くんだが」

「今回は速さを求めているのではなくてよ。エリナは息抜きの旅行がしたいのでしょう? だったら、それらしく整えておあげなさいな、王家の旅行用の馬車を使えるような手配をしておきますから。だいたいあなた、女の子を直接フェンリルに跨らせようと考えるなんて……んもう、エリナはあなたやヴォラットみたいな野生児とは違うのですよ」

 サランティーナ王妃は頬に手を当てて、なにがいけないのかいまひとつ理解していない元野生児の我が子を見てため息をついた。

「どんなに小さくても、レディにはレディにふさわしい扱いをするものです。いつまでも幼いわけではないのよ。今からきちんとしたエスコートに慣れさせるのもあの子のためよ。わかりますか、カルディフェン?」

「……申し訳ありません、母上」

 王妃に叱られたルディは尻尾をくるんと丸めた。

「いつまでも小さくないのか……そういえば、少し背が伸びてきているし……大きくなってしまうのか……」

 寂しげなその姿は、どう見ても娘から親離れできないお父さんであった。
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